ドレン孔を標準装備。接液部品の接合面に特殊シールを設け、シャフト部分が接液しない構造で液溜まりがなく、SIP・CIP洗浄性に優れています。
ケーシングは、速度エネルギーを圧力に効率良く変換できるボリュートタイプ設計。ポンプ効率は良く、ランニングコストが経済的です。
インペラは、コンピュータ・デザインによる3D曲面のオープンタイプ設計。高速域でも吸込性能(NPSH特性)が良く、ポンプ効率と耐キャビテーション性に優れています。
軸封部は、シール性に優れた背端面接液内流れ型。バランス形メカニカルシールを採用し、仕様条件に合わせて選択できるオプションを標準化しています。
バランス形メカニカルシールには、非接液のコイルド・ウェーブスプリングを採用。コンパクトでスフィングボックスの洗浄性に優れています。
ポンプ主要部は、電動機と一体化した構造で非常にコンパクトなデザインです。
電動機は、防水性に優れた2極全閉外扇屋外形(IP44)を標準として、安全増防爆形または耐圧防爆形を選択できます。
外装部は、ステンレス製仕上げで美観と耐久性に優れています。
接液部品は、全て食品衛生法(厚生省告知最新版)に適合した材質となっています。
ポンプ仕様
選定表
選定上のご注意
●上記選定図は、揚液が清水常温(比重:1.0 粘度:1.0mPa・S)の場合を示し、工場試験に基づく一般的な参考資料として提供するものです。
●選定図の破線は、所要動力(KW)の許容範囲を示します。
●ポンプを安全に運転するために電動機は、ポンプの所要動力に余裕率(15〜20%程度)を見込んで選定してください。
●インペラ径は、余分な動力を削減するため仕様点に合わせて選択できます。
●液比重が変わると所要動力が清水常温時に比べて比重倍になります。
●粘性液の場合は、吐出量・全揚程・効率が低下しますのでJIS-B8306に定める方法で粘度補正したポンプ性能の機種を選定する必要が有ります。
●インバータ等で可変速運転する場合は、回転数を変えるとポンプの相似法則(JIS-B8301)に従って性能が変化します。(流量は回転数の比の1乗、全揚程は回転数の比の2乗、所要動力は回転数の比の3乗に比例します。)
●爆発性雰囲気がある場所で使用される場合は、法令で定める危険場所・爆発等級に適合する防爆形機種を選定してください。
【N型:標準メカニカルシール】安定したシール性のバランス型で、全ての機種に標準装備します。
【D型:注水式ダブルシール】外気汚染を防ぐアセプティック仕様または、摺動面の冷却フラッシングをする場合に装備します。
【F型:注水式シングルシール】真空ライン等で外気吸引を防ぐたため、または摺動面の冷却を要する場合にリップシール(PTFE)を組み合わせてクエンチングします。
【U型:アウトサイド形シール】万一にも摺動面が破損した場合、破片の混入を最少限にすることができます。
軸封部の注水(清水・常温)は、注水圧:0.05〜0.1MPa、注水量:1〜2L/min程度にしてください。注入液の種類により、メカニカルシールの摺動材が変わることがありますのでご照会ください。