ポンプ特徴
SP型ポンプとSB型との大きさの比較図
SP型ポンプ主要部は、超高効率のPMモータと一体化し、非常に軽量・コンパクトな設計です。(従来型容積比:25〜40%減)
単段形ポンプであるため構成部品が少なく、SIP・CIP洗浄性に優れ、分解・組立のメンテナンスが容易です。
インペラは、3次元曲面のオープンタイプを採用し、高速運転においてもポンプ効率と吸込み性能が良く、耐キャビテーション性に優れています。
軸封部は、シール性と洗浄性に優れた特殊設計のメカニカルシールを標準装備し、仕様に合わせて選択できるオプションを標準化しています。
電動機は、超高効率(IE4)の同期PMモータで、回転子のすべりがなく、回転制御が容易にできます。
インバータ運転により、広範囲に仕様点の設定ができ、省エネ運転を実現します。
接液部は、滑らかな表面(#320〜#400バフ研磨)に仕上げられ、全て食品衛生法に適合する材質になっています。
外装部は、ステンレス製で仕上げられ、美観と耐久性に優れています。
ポンプ仕様
[PMモータについて]@他の磁性体の吸着で手を挟まれて怪我をすることが有ります。A電子時計・キャッシュカード等の磁気製品は、近づけると磁気記録が破壊されることが有ります。(1)PMモータとは、モータ回転子に永久磁石を埋め込んだ構造の同期モータです。(2)従来の誘導モータ(回転子に鉄芯を埋め込んだ構造)は、回転子に2次電流が流れるために損失が増加しますが、PMモータでは2次電流による損失(発熱)が発生せず、スーパープレミアム効率(IE4)の運転が可能です。(3)PMモータは、超高効率で小形・軽量化を実現していますが、次の概要にご注意してください。(4)PMモータをメンテナンス分解する際は、回転子に埋臓されている永久磁石の磁力の影響による次の事例にご注意してください。@他の磁性体の吸着で手を挟まれて怪我をすることが有ります。A電子時計・キャッシュカード等の磁気製品は、近づけると磁気記録が破壊されることが有ります。
選定上のご注意
●選定図は、清水常温(比重=1.0、粘度=1.0mPa・S)での工場試験に基づく一般的な参考資料として提供するものです。
●選定図の破線は、ポンプ軸動力(kw)の許容範囲を示します。
●ポンプを安全に運転するためには、ポンプ軸動力に余裕率(15〜20%)を見込んだ電動機容量(所要動力)を選定してください。
●液比重が変わるとポンプ軸動力が清水常温時に比べて比重倍になりますので、電動機容量を大きくする必要があります。
●粘性液の場合は、吐出量・全揚程・効率が低下してポンプ軸動力が増大しますので、JIS-B8306に定める方法で粘度補正した性能の機種を選定する必要があります。
●インバータで回転数を変えるとポンプの相似法則(JIS-B8301)に従ってポンプの性能が変化(吐出量は回転数の比の1乗、全揚程は回転数の比の2乗、軸動力は回転数の比の3乗に比例)します。
「モーター効率の基準」
国際規格IECに基づき国内JIS-C4034規格では、モータ効率の基準値として右表の通り分類しています。
ランク/分類・IE4/スーパープレミアム効率・IE3/プレミアム効率・IE2/高効率(JIS-C4212)・IE1/標準効率(JIS-C4210)
「モータ効率の比較図」
「PMモータ搭載の効果」
例:流量6m3/Hr、全揚程80m、年間2500時間運転の場合(当社比)